ここ最近で若くして経済的成功を収めた人として有名なのが『青汁王子』こと三崎優太氏でしょう。三崎氏は青汁のネット通販ビジネスをヒットさせたことが記憶に新しいですが、現在は投資家として大きな資産を築くことに成功しています。
この記事では『青汁王子』としても有名な三崎優太氏の資産や年収を見ていきながら、どのようにして成功を収めたのかについて徹底解説していきます。
三崎優太氏(青汁王子)の資産とは|資産の内訳
三崎優太氏(青汁王子)の資産ですが、正確な資産額については公開されていません。というのも、三崎氏は会社のオーナーとして投資したり、株などの有価証券の形で資産を保有したりしているため、会社のバリュエーション(評価額)次第で資産額が変わるからです。自身のYouTubeチャンネルでは所有している会社の総評価額は100億円以上であることを公表しています。
また、会社以外にも今すぐ動かせる現金は50億ほどあるとも述べていますのでかなりの流動資産と固定資産を合わせてかなりの資産があるものと思われます。
三崎氏は具体的に保有している株式の銘柄などについて具体的な詳細は不明ですが、仮想通貨にも精通していることで知られています。自身の公式YouTubeやソーシャルメディアなどでこれから伸びる仮想通貨などの銘柄を事前に買っておくことで相当な利益を得ていることが推察されます。実際に仮想通貨に関する著書も執筆しており、『仮想通貨ICO投資で50億円稼ぐ』という本を発表しています。
『青汁王子こと三崎優太氏は不動産で資産を持っているのか』という質問がよくされていますが、三崎氏自身は不動産について「詳しくない」と語っており、不動産資産も有していないと思われます。一部の報道によれば三崎氏の住まいは都内のマンションを一棟丸ごと貸し切っている賃貸契約だそうで、月1700万円ほどの家賃を支払っているとされています。多くの富裕層の人が不動産などの固定資産で財産を築くのに対し、三崎氏はその資金を企業などに積極的に投資していると思われます。
三崎氏は26歳のころに自身の代名詞ともなった『すっきりフルーツ青汁』の商品で年商131億円の会社を築くことに成功しましたが、自身が創業した株式会社FABIUSからはすでに退任しているため今でも一部の株式を所有しているのかは不明です。ただ、同社は未上場企業のため株式を保有していても大きなバリュエーションはないものと思われます。
三崎優太氏(青汁王子)の資産 | 内訳 |
企業 | 100億円以上 |
流動資産(現金など) | 50億円以上 |
有価証券(株・債権など) | ? |
仮想通貨 | ? |
不動産 | おそらく無いか少ない物件数 |
三崎優太氏(青汁王子)の年収
三崎優太氏の年収ですが、これも本人は過去のメディアでのインタビューや自身のYouTube動画のなかでも言及しています。時々で異なるようですが、おおむね360万円から600万円程度とされており、大きな資産を持つ富裕層としては年収は少ないようにも見えます。しかし三崎氏は「給料を追っていては一定以上のお金持ちになれない」と話しており、所得税などの税金のかかる年収よりも資産となる企業のバリュエーションを伸ばす方に注力していることが伺えます。
三崎氏は日本で圧倒的な富を得るためにはキャピタルゲイン(株式や債権、所有する会社などを売却することで得られる利益)しかないと過去のメディアインタビューで話しており、ECサイトなど自社のプラットフォームで直接消費者に販売するBtoC(Business to Consumer)のビジネス形態を推奨しています。
また、三崎優太氏の年収としては青汁王子として名を馳せた頃に起業資金をスタートアップ企業に投資していた頃の利息の返済が入ってきていることから、何もしなくても資金が入金されている状態であることもメディアのインタビューで明かしています。ただ、この資金は自身の年収となっているのか、自身が代表取締役を務めている株式会社みさきホールディングスの収益となっているのかは不明ですが、三崎氏本人の年収は360万円から1000万円程度、もしくは1億前後ではないかとも言われています。
なお、自身が『青汁王子』と呼ばれるようになった青汁事業を運営していた際の月収は1億円ほどだったとのちにメディアへのインタビューで語っており、単純計算で月収は12億円程度だったと思われます。
三崎優太氏(青汁王子)の生い立ち、経歴
生年月日 | 1989年3月29日 |
出身地 | 北海道札幌市 |
最終学歴 | クラーク記念国際高等学校中退 |
現在の役職 | 株式会社みさきホールディングス代表取締役 |
高校時代からアフィリエイト
三崎優太氏は青汁販売のイメージが強いですが、高校時代にブログのアフィリエイトを始めたことで大きな資金を得ることに成功します。このときは高校時代の仲間とともにアフィリエイト活動をしていたそうですが、このときに仲間たちと不協和音となってしまった経験が将来的に自身が起業した際にワークフォースマネジメントをするうえで役に立っているようにも思われます。
株式会社を起業
三崎氏は2017年ころに株式メディアハーツを創業し、これが後に青汁を販売することになるFabius(ファビウス)の前身となります。当時はアフィリエイト事業などをメインにしていたようですが、在京の某起業に子会社化されて上京することになります。
トレーダーとして活躍
三崎氏は一旦メディアハーツから離れ、トレードで大きな資金を得ることに成功します。三崎氏のトレード手法は不明ですが、長期的に保有している銘柄が多いことからスイングトレードやデイトレードなどが主ではないかと考えられます。
このときFX(外為)や株式などをトレードした経験から金融に関する知識や企業の財務状況を理解する知識を得ることになったとメディアで語っており、トレードの経験が現在投資家として大きく成長するきっかけになったとも考えられます。
青汁事業を立ち上げ
25歳になると三崎氏は再び起業することを決意します。このとき起業のアイデアとなった青汁ですが、なぜ青汁のEC事業を立ち上げることにしたのかはいくつか理由があります。
ひとつには自身の経営していたファビウスで美容系の通信販売を手がけていたことが理由に挙げられます。アフィリエイトでは美容系の商品が売れ行きがいいとされていますが、この経験から美容に関する商品を自ら製造・販売することに至ったと考えられます。
三崎氏はフルーツ青汁を販売するにあたり「競合に比べて圧倒的に飲みやすくすること」をポイントに挙げており、この圧倒的な飲みやすさが同社製品の優位性となったと思われます。
三崎氏は自身のアフィリエイト経験を活かして、当初は自身がアフィリエイターとして商品を売っていたことを打ち明けており、ユーザーの反応などを直に感じながら商品の売り方や見せ方を考えることができたとしています。
脱税疑惑で逮捕
しかし2019年に法人税法違反の容疑で逮捕されてしまい、起訴されてしまいます。罪状は広告宣伝費を架空で計上し、1億8000万円ほどの法人税を脱税をしたとされていますが、本人曰く本件は全くの手続きの間違いであって脱税する意志はなかったと主張しています。事実、当時はすでに14億4000万円を納税しており、わざわざ1億8000万円の脱税をする必要性がなかったことを指摘しています。
これにより懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けてしまった結果、三崎氏は自身が立ち上げた株式会社ファビウスを去ることに決め、青汁事業からも三崎氏個人は撤退することになります。(ファビウスはすっきりフルーツ青汁の販売を現在も継続)
三崎氏はこのときに4億円の負債を負うことになり、「一気に起業で失敗した若手経営者」というように見られるようになってしまいます。その後は、『青汁劇場』と称してツイッターやYouTubeソーシャルメディアなどで積極的にメディア活動を続けている三崎氏ですが、負債4億円から立ち上がるために焼き鳥屋でバイトを始めたり、ホストクラブで働く姿などを自身のSNSを通じて公開しています。
三崎優太氏(青汁王子)はどのように成功したのか?
ここまで三崎氏の経歴を振り返ると、青汁王子としてよりもその後のキャリアの中で大きな成功を収めていることが分かります。三崎優太氏がその若さでどのようにして財を築くことができたのか、そのポイントについて以下で説明していきます。
三崎優太氏(青汁王子)の強み
三崎氏は高校で3度停学処分を受けた末に退学しており、有名大学に通ってもいません。そのため、多くの起業家で見られるようにMBAを取得したりというようなエリート街道を歩んできたわけでもなく、むしろ一代で叩き上げの成功を収めたということができるでしょう。
三崎氏は自身のこれまでの起業家としての経験を語る上で、「日本は勝つのがめちゃくちゃ簡単な国」と述べており、成功する上で自分なりの優位性を見つけ出すことに成功しています。
- 高いビジネスインテリジェンス
- 戦略的な資産形成
- 賢明なメディア展開
- 努力家
高いビジネスインテリジェンス
これだけ大きな成功を収めていることを説明するためにビジネスインテリジェンスを要因に上げるのは言わずもがなですが、三崎氏は天才的なカリスマ経営者というよりも堅実で合理的なビジネスインテリジェンスについて言及しないわけにはいきません。
三崎氏は青汁ビジネスを始める際に、すでに競合他社がいる環境のなかで勝つためには『競合より何個優れている武器を作れるか』が肝心だと考えていました。そのなかで「青汁は苦くてまずい」というイメージで成功した他社と差別化するため圧倒的な飲みやすさで勝負をすることにします。
同氏が日本でビジネスを成功させるのは簡単だと考える根拠として、日本社会は同調圧力が強いため、他者と異なることをする会社や人材が少なく、その分差別化した事象を展開しやすい点を挙げています。三崎氏は上述の通り、高校中退で学校社会の中で同調圧力に屈する機会が他者よりも少なかったことが自身の強みになっているとも述べています。
戦略的な資産形成
三崎氏の資産形成において着目すべき点はインカムゲインではなくキャピタルゲインを重視している点です。インカムゲインとは、簡単に説明すると株式などで得られる配当金などのことで、キャピタルゲインとは株式などを売却した際に得られる利益のことです。三崎氏は目先の給料などについては全く重要視しておらず、むしろ資産を大きく伸ばして最終的にキャピタルゲインを得ることに焦点を当てています。
通常、投資で堅実な資産形成をする際はROIを高めて安定したインカムゲインを得ようとするのが投資家心理です。しかし三崎氏は起業したらその会社の“オーナー”となることに強いこだわりを持っています。
同氏が過去に起業した会社は未上場で、株式を公開していません。上場すれば株価が上がるため大きな資産価値になる可能性がありますが、逆にいうと三崎氏自身の株式保有率を薄めることになるため、キャピタルゲインを得にくくなります。
この原理に則り、三崎氏は自身のYouTubeチャンネルなどで多くの収入を得ていると思われますが、『YouTubeは資産ではない』と明言しているのも毎月のインカムゲインよりもキャピタルゲインに重きを置いていることに基づいているためだと思われます。
このことから同氏が起業したスタートアップは未上場のまま企業価値を高め、将来的な売却で莫大な利益を得るのが三崎氏の特長的な資産形成術になっています。
賢明なメディア展開
三崎氏はメディア露出を増やしている点も他社との差別化戦略の一つであるとしています。若手経営者がテレビなどに出演すると浮かれているようなイメージを持たれますが、三崎氏は経営者自らがメディアに露出することで採用の競争力が向上する利点を挙げており、優秀な人材獲得やブランド戦略のためにメディア展開をしていることを明かしています。
また、逮捕後は積極的にソーシャルメディアを活用していますが、これもSNSマーケティングの一環であると考えられます。例えば有罪判決後は『4億円の借金を負った』とあたかも失敗したかのような演出をしましたが、この借金は翌日に完済していることをツイッター上で告白しています。
その後も借金を返すために焼き鳥屋さんでアルバイトをしたり、ホストクラブで働いたりなどしていますが、これらは世間の注目を集めるための戦略であると考えられます。事実、有罪判決後はメディア活動を増やしたことでYouTubeチャンネルには100万人もの登録者を獲得することに成功しています。
努力家
ルックスの良い若手経営者であると『楽をして儲けている』『運が良かっただけ』といった妬みなども聞かれますが、三崎氏が成功できた最大の要因は努力であると考えられます。
事実、自身でも頻繁に『努力を怠らない』という言葉を発しており、これは単なる口先だけではなく真剣に発言しているものと見られます。
同氏は貯金もない状態からブログの収益化に成功していますが、これは努力の末達成できた成果であり、このときの成功体験がその後の連続起業家やトレーダーとしての成功の礎になっていると思われます。
三崎氏は自身の富に浮かれて浪費をすることはないと断言しており、金を手に入れた途端に失敗する人を多く見てきた経験から自身ではそのような失敗を起こすまいと緊張感を持っていることが継続して成功できている秘訣だと思われます。
三崎優太氏の資産を種別に考察
三崎優太氏の最大の資産は所有している企業であると思われ、冒頭でも述べたように時価総額は100億円以上と見積もられています。同氏は現在10社ほどの会社のオーナーを務めているとされています。
不動産は持っていないと考えられますが、高級車などの嗜好品は多く所有していると考えられ、これらも大きな固定資産として計上されているものと考えられます。
これら以外の大きな資産としては仮想通貨が挙げられ、三崎氏は仮想通貨への投資で大きな収入を得たと思われます。特にエバードームという銘柄は仮想通貨プレセールで購入したと思われ、3億円の収益を即座に得たと話しています。ただ、これはインフルエンサーマーケティングの一つである可能性もあります。
まとめ|三崎優太氏(青汁王子)からの成功の学び
この記事では青汁王子こと三崎優太氏の資産や年手、経歴を見ていき、三崎氏が成功した秘訣について解説してきました。
三崎氏は青汁で大きな成功を収めたと思われがちですが、実際には投資家や実業家としての能力の高さで大きく成功しています。ただ、自身では『コンプレックスの塊』と述べているように、高校退学や一般の人々とは異なった人生を歩んできたことが彼の強みになっているとも考えられます。
三崎優太氏が大きな資産を形成できた理由としてキャピタルゲインを重視する戦略が功を奏したと考えられます。三崎氏の起業の成功例から、年収などのインカムゲインではなく資産を大きくして売却するキャピタルゲインに着目すると起業で成功できる近道になるかもしれません。