知っていそうで知らない人も多いSEO対策。やり方は複雑じゃないけど、自分でやるとなると自信がないと言う人も多いのではないでしょうか?
そんな人のために、SEO対策の費用や初心者が自分でできる方法を解説します。キーワードの有効活用法や内部対策まで、基本をきっちりおさらいしておきましょう。
SEO対策とは?
SEO対策とは、わかりやすく言うと「Googleなどの検索結果からウェブサイトを見つけやすくすること」です。検索エンジンに対してキーワードを最適化することから、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策と呼ばれています。
SEO対策は基本が分かればやり方は簡単
やり方は複雑ではありませんが、初心者がいきなり始めるには難しいかもしれません。自分でSEO対策しようとしてもライティング方法がわからないと言うことが多く、会社に代行を頼むと言う場合も多いようです。
ネットユーザーのほとんどはGoogleを使用しているため、Googleの検索アルゴリズムに則った対策法が一般的です。また、SNSマーケティング対策としてYouTubeなどのプラットフォームでも用いられることがあります。
キーワード
SEO対策で最も重要な要素は「キーワード」です。「ロングテールキーワード」や「ビッグキーワード」など、検索キーワードをいかに分別して使い分けるかが90%を占めるといっても過言ではありません。
- ビッグキーワード・・・1語のキーワードで、検索ボリュームの多いもの(10k以上など)
- ミドルキーワード・・・2語のキーワードで、検索ボリュームがそこそこ多いもの(5k程度)
- ロングテールキーワード・・・3語以上のキーワードで、検索ボリュームの少ないもの(1k未満)
例として、「コーヒーの淹れ方」を解説するブログ記事にSEO対策を施す場合を考えてみます。この場合、「コーヒー」などがビッグキーワードになることが予想され、ミドルキーワードは「コーヒー 美味しい」「コーヒー 挽き方」など、ロングテールキーワードは「コーヒー 初心者 美味しい 淹れ方」などが予想されます。
SEO対策ツール
実際にブログのSEO対策をする時は、検索ボリュームを調べられるツールを用いるのが一般的です。主に人気のツールをまとめました。
- Googleトレンド・・・Googleのキーワード検索ツールです。特定の文字列を入力するだけで使える上、動作が軽いため非常に使いやすいのが特徴です。
- Googleアナリティクス・・・ホームページのパフォーマンスを分析するのに向いています。キーワード最適化がどれぐらい効果があったのかを測定するのに最適です。
- Ahrefs・・・こちらも世界的に人気のあるキーワード評価ツールです。関連ワードを自動で表示してくれる上、どのようなサイトで使われているのかを教えてくれます。
SEO対策のGoogleツールについては、コンテンツマーケティングの記事でもまとめています。
SEO対策費用
気になるSEO対策費用ですが、自分でやる場合はツール代以外は無料で済む場合がほとんどです。コンサルなどの業者に依頼する場合は料金が発生しますので、初心者の人で予算に問題がないと言う場合は外注しても良いでしょう。
自分でやる場合は基本的に無料
コンサルのSEO対策費用は、運用しているブログ・ホームページの大きさなどにより大きく異なります。以下の見積もり相場は参考程度にお考えください。
時給制(フリーランスなど) | 月額制 | 年額制 | プロジェクト制 |
8千円〜2万円 | 10万円〜50万円 | 100万円〜500万円 | 5万円〜50万円 |
- SEO内部対策費用・・・10万円〜100万円
- SEO外部対策費用・・・1万円〜10万円
必ず発生する費用はツール使用料です。無料で使えるツールは機能が限られているため、有料版の月額料金などを支払う必要があります。会社でSEO対策すると言う場合は見積もりが必要になり場合がありますので、その際はツールの提供会社に問い合わせて見ると良いでしょう。
SEO対策やり方
SEO対策のやり方に決まった順序はありません。ここでは項目に分けて重要ポイントを説明します。
やり方ポイント1:キーワードリサーチ
SEOのやり方で最も重要なのは、キーワードの選定です。良いキーワードの基準として「検索ボリュームが多く、かつ競合性が低い」というものがあり、こうしたキーワードは率先的に使っていった方がいいと言えます。
【ポイント】様々なキーワードを混ぜて使うと効果的
やり方ポイント2:キーワードの挿入
既存や新規のページにキーワードを挿入していきます。サーチボリュームの多いものは見出しやタイトルに必ず入れるようにしましょう。また、ロングテールキーワードなどのサブキーワードも繰り返しページ内で使用するようにします。
SEO対策のキーワードで重要なのは「キーワードは自然な形で使う」ということです。キーワードを詰め込みすぎたり、文脈と関係のないところで使ったりすると、ページ表示時間が短くなったり、Googleにスパムと判断されたりします。
【ポイント】キーワードの詰め込み(キーワードスタッフィング)は逆効果
やり方ポイント3:ページ速度の高速化
サイトの読み込みが遅い場合、Googleからの評価が低くなる可能性があります。読者離れを引き起こしかねないため、画像を圧縮して軽くしたり、HTMLコードを最適化するなどしてページ速度を向上させると良いでしょう。
【ポイント】HTMLコードから不要な行を取り除くとページ表示速度アップ
やり方ポイント4:最新のGoogleアルゴリズムを把握
SEOのやり方は、Googleの検索アルゴリズムに大きく左右されます。Googleは数ヶ月おきにアルゴリズムを変更していますので、重要なアップデート(コアアップデート)があった際は公式情報を確認するようにするのがポイントです。
【ポイント】アップデート後にはサイト順位が前後する可能性がある
SEO内部対策・外部対策
SEO対策には、内部対策と外部対策の2種類があります。
内部対策
SEO内部対策とは、ホームページの内容を改善すること
「内部」と言うだけあり、表示回数を増やしたいホームページを内部から改善することを指します。具体的には、見出し表現などを見直すインデックス対策、ホームページのリンク構造を単純化するクロール対策、ページを表示しやすくするランキング対策があります。
- インデックス対策・・・タイトルや見出しなどを最適化することで、Googleが対象ページの要点を正確に捉えられるようにすることです。ページ内容をできるだけ簡潔に表現することで、傑作結果ページで優先的に表示されるようになります。
- クロール対策・・・「クローラー」と呼ばれるGoogleのサイト分析プログラムがホームページにたどり着きやすくする作業です。リンク構造の単純化などを通してクローラーフレンドリーな環境作りに努めます。
- ランキング対策・・・デバイスやネットワーク速度に依らず、ホームページが快適に表示されるようにする施作です。スマホに対応したり、表示速度を改善するといった方法が考えられます。
外部対策
SEO外部対策とは、サイトへのアクセスを改善すること
内部対策とは異なり、外部対策は外部(他サイトなど)から対象サイトへのアクセスを促進する方法です。被リンクの設定などが代表的で、優先して表示したいページのアクセスを改善することに焦点を当てます。
サイテーション(記事やブログへの言及)も重要で、SNSなどでウェブサイトを宣伝する活動もSEO外部対策に含まれます。受動的にサイテーションを増やすことは難しいため、TwitterやInstagramなどで積極的にマーケティングを行うといいでしょう。
アクセス数を増やそうとして無理な宣伝活動を繰り返していると、Googleから警告が送られる可能性があります。そのため、SEO対策では以下のような活動は慎むようにするのが無難です。
- 被リンクを金で獲得する行為
- 自身が運営するサイト同士をリンクさせる行為
- 相互リンク
SEO対策会社
自分でやるのが難しいと言う人は、SEO対策会社を利用するという方法もあります。以下に代表的な会社の種類をまとめました。
SEO対応の広告代理店
comp 顧客管理などを請け負うオンラインベースの広告代理店は、SEO対策を行なっている場合もあります。実行するのが難しいトラフィック分析や、競合他社のサイト分析などを請け負ってくれるところもありますので、予算が合えば使ってみてもいいでしょう。
コンテンツ制作会社
画像や動画付きの記事など、ブログやホームページで使用されるコンテンツの制作を請け負う会社もあります。SEO対策初心者がキーワードの挿入方法などを学ぶ機会として使うケースもあります。
コンサルタント会社
コンサルタント会社を使用することで、キーワードプランなどに関するアドバイスを受けとることもできます。SEO対策会社を通じてスキルアップすると、後々の記事作成が楽になるかもしれません。
フリーランサー
上記の業務を代行するフリーランサーも存在します。業務委託サイト(クラウドワークスなど)でリクルートするのが一般的で、継続して雇うのが難しい代わりにSEO対策会社よりも安価で委託できるというメリットがあります。
SEO対策まとめ
SEO対策は意味ないという人もいますが、マスター出来れば効果抜群なのは間違いありません。キーワードの使い方などの基本を押さえれば、初心者でも十分に実行可能なマーケティング戦略です。