日本を代表するYouTuberといえばHIKAKIN氏やはじめしゃちょー氏などがいますが、その中でも大きく稼いでいるとして有名なのがヒカル氏です。ヒカル氏は金髪と黒髪を中分けした髪型が特徴的ですが、『〜してみた』という実験・検証系の動画で人気を博しています。
現在では自身のビジネスを展開するなど実業家としての側面を見せるヒカル氏ですが、YouTubeの収益以外にも大きな資産や収入があるとされています。
この記事ではヒカル氏の資産や年収を見ていきながら、YouTuberとしてスタートした同氏がどのように成り上がったのかについて徹底解説していきます。
ヒカル氏の資産とは|資産の内訳
ヒカル氏の資産ですが、資産の総額は50億円くらいであることを青汁王子(三崎優太)氏とのYouTube対談動画のなかで明かしています。
その内訳ですが、ヒカル氏は4つの会社を経営しているとされており、これらの企業の時価総額や資産の大きな部分を占めていると思われます。ヒカル氏はアパレルブランドのReZARDやメンズ脱毛サロンのReJehanneを運営しているほか、元吉本興業所属のお笑い芸人である宮迫博之氏とともに高級焼肉レストランをプロデュースするなど幅広い業種のビジネスを展開しています。
アパレルブランドなどは1年目で年商25億円を上げ、3年目には70億円を達成したと主張していますが、具体的な証拠などは提示されておらずインターネット上では必ずしもこれらの数字を鵜呑みにできないことが指摘されています。
ヒカル氏は自身でYouTuberのマネジメント事務所も抱えており、友人とビジネスをしていることを明かしています。三崎優太氏との対談の中でも彼らを雇用していくことを目標にしているとしており、最終的には100億円ほどは現金で口座に欲しいとしていますので、ヒカル氏の資産の多くは現金などの流動資産であることが推察されます。
ヒカル氏の不動産などの資産
固定資産についてですが、ヒカル氏が不動産物件などをどれくらいの規模で所有しているのかは不明です。自身の動画の中で『ヒカル、不動産屋になる』と題して某不動産屋の株式を10%取得し、不動産投資に乗り出すことが2019年に公開されていますがこの後どれくらい不動産投資を進めているかは定かではありません。
ヒカル氏の株式・仮想通貨などの資産
また、株式などの有価証券を保有しているかどうかは定かではありません。株式投資をしているのか分かりませんが、過去に個人がインターネット上で仮想株式「VA」を発行し、その個人を応援したい希望者が購入する仕組みのVALUを利用して、ヒカル氏自身のVAを高値で叩き売りする騒動がありました。VAはビットコインのような仮想通貨の種類で購入できますが、応援してもらっている本人が自分自身のVAを叩き売りするのは本末転倒ですが、このことでヒカル氏は無期限活動休止をしています。
ただ、仮想通貨への投資をしていることを自身の動画の中で明言しており、1億円程度を購入したもののその後は下落しているとのことです。同氏は短期的な値動きにはとらわれず「長期保有してこそなんぼかなと思っている」と述べていることからガチホ向けの仮想通貨に投資しているものと見られます。
ヒカル氏のその他の資産
ヒカル氏はポケモンカードのコレクターとしても知られており、数百枚ものカードを保有していることを明らかにしています。レアなカードなどを含めて総額1億円から2億円程度の資産価値になるとしていますが、実際に査定したようではないので正確な資産額は不明と思われます。
ヒカル氏の資産総額
以上からヒカル氏は自身の資産額を50億円程度と見積もっていますが、これらの公言している主張が事実であれば50億円以上の資産額となっている可能性もあります。自身のアパレルブランドなどは1年目で年商25億円、3年目で70億円に到達したことを報告していますが、必ずしも裏付けは提示されていないため正確には分かりません。
ヒカル氏の年収
ヒカル氏の年収ですが、YouTubeには487万人のチャンネル登録者がおり、そのほかのサブチャンネルにも90万人ほどのチャンネル登録者がいるため、YouTubeの収益だけで5億円から10億円程度あるとされています。これは視聴者数による収入の他にもビジネス案件などで大きな収益を挙げていると思われます。
さらに本人の動画の中でも「毎月億単位で利益が入ってくる話が2、3個ある」とも述べており、継続的に様々な事業に関与していることが伺えます。
YouTube以外の事業からの収益については具体的に公開されていませんが、それらを直接ヒカル氏自身の年収として支払われているとは考えにくく、自身の経営する企業の収益としていると思われます。
そのため、ヒカル氏の年収は正確には不明ですがおそらく10億前後が自身の所得とされていると思われます。
ヒカル氏の生い立ち、経歴
生年月日 | 1991年5月29日 |
出身地 | 兵庫県神崎郡 |
最終学歴 | 高校卒業 |
高校卒業後
ヒカル氏(本名・前田圭太)は自身の動画の中で高校時代は野球部を1ヶ月で退部し、その後はフラフラしていたことを明らかにしています。学生時代には特に努力をせず、「頑張っている人をバカにしていた」と振り返っています。そんなとき同じくらいの年齢のプロゴルファーである石川遼選手が活躍している姿を見て、自分が遊び呆けてきた時間で石川選手はどれほどの時間をゴルフに費やし努力したのかを考えたことから自分の人生を考えるきっかけになったと自身の動画の中で述べています。
高校卒業後は大学や専門学校には進学せず、地元の工場に就職しますが、当時の係長が年功序列を重視する旧来のタイプの人だったことから早期に退職しています。自身は辞める気が全くなかったと述べていますが、幼少期より将来は会社の社長になるんだろうなという予感があったと話しています。
退職後、会社を経営している友人の兄と話をする機会があり、この時に感銘を受けたことから自営業者を目指すことにしたと述べています。ヒカル氏はこの友人の兄という人物の経営する会社に就職し、ビジネスの基礎を学んだとしています。
ヒカル氏はYouTubeなどでどのように成功したのか
今でこそ多くの人が憧れる人気YouTuberとなり、稼いだ資金を再投資して大きく資産を築いているヒカル氏ですが、本人はそれまでの道のりは簡単ではなかったと振り返っています。以下ではヒカル氏が成功した過程について見ていきます。
ビジネスで失敗の連続
起業の方法を学んだヒカル氏は最初に始めた会社で営業成績を伸ばすことに成功しますが、自己管理ができなかったことで1200万円ほどの借金を抱えてしまったと話しています。その後は派遣業をやったり、性風俗サービスのドライバーを務めたりしていたと振り返っています。
しかし同氏はこの時のことを「工場で勤めていたときよりも、借金があったときのほうが楽しかった」と振り返っており、その理由として成長が実感できたことにあるとしています。ヒカル氏は借金がある当時ネットで稼げる方法を模索します。FXトレードを始めたそうですが、全く勝てずに資金を失ってしまったそうです。
その一方、アフィリエイトブログのような情報商材の販売で2000万円ほどの資金を稼ぐことに成功したそうですが、自身で販売していた商材の質や自身の行為に対して疑問を覚えるようになるとアフィリエイトの事業から撤退することにします。
YouTubeでゲーム実況を始める
当時の世界でトップのYouTuberがピューディパイ(PewDiePie)と呼ばれるスウェーデン人のゲーム実況者だったことから、日本でもトップYouTuberはゲーム実況がなると考えヒカル氏はゲーム実況を始めます。
思い立ったらすぐに行動に移し、画面のキャプチャ方法がわからなかったためにビデオカメラでテレビ画面を撮影するという荒い手法で始めたそうですがとにかく数多く動画を出すことに注力します。ゲーム実況をニッチなパワフルプロ野球(通称パワプロ)に焦点を当てたことで競合が少なく、視聴者を増やすことができたとしています。
実験・検証系YouTubeを始める
ゲーム実況では視聴者数が伸びないことを悟ったヒカル氏は、その後「〜してみた」と題してさまざまなことを検証したり実験したりするYouTubeチャンネルを始めることで大きく視聴者数を伸ばすことに成功します。
ヒカル氏自身が考える“成功した理由”
ヒカル氏はYouTubeでなんとなく成功することができたと思っている人が多いかもしれませんが、彼が成功できた理由には“なんとなく”以上の理由があります。同氏は自身の動画の中で成功できた要因について以下のように述べています。
- 迅速な行動力と徹底的なポジティブ脳
- 自分のなりたい姿、実現したいことを口に出していう
- 高いビジネスインテリジェンス
迅速な行動力と徹底的なポジティブ脳
ヒカル氏は工場を退社し、友人の兄の会社で勤務を始めると1年で『成功のロジックは理解した』と思い独立することにします。
通常、たった1年の経験では学びが少ないのではないかと思うところですが、すぐに行動するところがヒカル氏の強みとも考えられます。というのも、普通の人は機が熟すまで待とうと起業の準備に丹念に時間をかける傾向にありますが、逆にいうと時間をかければかけるほど起業で失敗をするリスクが高くなることを意味します。例えば上記のゲーム実況動画も遅ければ他の人がパワプロゲームの実況で人気を博していた可能性があり、大きく視聴者を獲得するチャンスを逃していたかもしれません。
さらに最初の起業で借金1200万円を背負うことになりますが、この時期について自身では「自分は今すごくレベルアップしているんだ」とポジティブにその状況を受け止め、「このステップを踏んでいけば自分は絶対すごい男になっていくぞ」と考えていたと述べています。
通常、若くして借金を抱えてしまうと『失敗』を重く受け止めてしまいますが、ヒカル氏はそれを『成長のステップ』と受け止めることでポジティブなエネルギーに変え、起業で成功する原動力に変えていたと考えられます。
自分のなりたい姿、実現したいことを口に出していう
ヒカル氏は視聴者に向けて、自分が実現したいことや将来の姿について言葉にして口にすることを推奨しています。当然、自分の考えを公にすることで批判や否定的な意見に晒されることになりますが、アファーメーションと呼ばれるように実際に口にすることでその理想的な状況を引き寄せることができるとヒカル氏は説いています。
ヒカル氏は人に馬鹿にされながらも自分が欲しいものを追求したことで成功を得たとしていますが、既成概念や世間の常識を打ち破る点はすべての成功者に共通してみられる特徴とも言えます。
このような姿勢と考えはヒカル氏自身のYouTubeコンテンツにも現れています。「〜してみた」系の動画は実験的で面白くなる可能性があるものの、世間一般ではあまりしないような事柄をトライすることになるため批判的な意見が出ることは避けられません。しかし、ヒカル氏は他者の考えや意見よりも自分自身が何をしたいのかを明確にし、それを実現するというアウトプットのプロセスを高速に行ったことで自身のブランドマネジメントに成功したと考えられます。
高いビジネスインテリジェンス
ヒカル氏と対談した三崎優太氏が評したところでは、ヒカル氏は「本当にビジネスマン」であって、高いビジネスインテリジェンスを持っている点を評価しています。
ヒカル氏は若年層うけの良い動画が多いため、ビジネスに疎いと見る人もいますが、ヒカル氏はどの事業も始める前にしっかりと高い利益率やROIを確保できるとみたうえで行動に内しているとされています。「〜してみた」系の検証動画のように、ビジネスにおいて無謀な挑戦は避けていると思われ、この強かさが自身の優位性になっていると考えられます。
ヒカル氏の資産を種別に考察
流動資産
ヒカル氏はお金を稼ぐ理由について、「僕についてきてる人たちはもっと(お金が)いる」と発言しており、自分自身のためというより自分の仲間のために稼いでいることを挙げています。このことから同氏はもっと現金が必要であることを示唆しており、自身の資産の多くは現金などの流動資産であるとみられます。
固定資産
上述の通り、ヒカル氏は自身の資金を再投資しているとみられますが、不動産や株式などの有価証券にどれほど投資しているかは不明です。投資スタイルも長期保有を主にしているとみられますので、トレーダーのように短期的なリターンは必要ない考えを示しており、不動産物件を運用したり、株や外為で大金を稼ぐということには特に強い関心を覚えていないとみられます。
ヒカル氏の主な固定資産は自身の運営する会社が主だと思われ、これ以外に仮想通貨や株式、そしてポケモンカードなど将来的に価値の高まりそうなアート作品などだと考えられます。また、ヒカル氏は過去にNFT投資のスペシャルコンテンツをプロデュースしていることから大きな額で暗号資産を所有している可能性もあります。
まとめ|ヒカル氏の成功からの学び
この記事ではYouTuberとして成功し、現在では実業家としても活躍するヒカル氏について解説してきました。ヒカル氏は資産額について50億円程度と過去にYouTubeの動画内で述べていますが、実際にはこれ以上有している可能性もあります。
ヒカル氏は大学を卒業しているわけでも、MBAを取得しているわけでもなく、一般的に言えば経済的に恵まれた環境で育ったわけでもなさそうです。そんな彼が成功できた要因としては迅速な行動力と徹底的なプラス思考にあると思われます。同氏は20代で1200万円もの借金を抱えますが、これを「成功へのステップ」としてプラスに受け取ることで成長へのエネルギーに変えていた点は多くの人たちが学べる点です。
また、ヒカル氏に特徴的なのは仲間を大事にする姿勢で、ヒカル氏は多くの事業やタスクを友人や仲間たちにアウトソーシングすることで多くの報酬を支払っていることが示されています。自分だけでなく他者も豊かにしたいという思いがヒカル氏のビジネスに邁進する原動力なっていると思われ、これがヒカル氏がさらに富と仲間を惹きつける要因になっていると考えられます。
起業を考えている方やこれから成功したいと考えている方は、本記事でまとめたヒカル氏の経歴を参考にし、とにかく早い行動力とポジティブな脳でビジネスを進めるとヒカル氏のような大きな資産を形成することができるかもしれません。