損切り（ロスカット）とは｜適切なタイミングでリスクを減らす

ギャンブルやFX投資の世界において、損切り（ロスカット）は最も初歩的かつ重要なテクニックのひとつです。損きりのタイミングをうまく見極めることで、損失を最小限に抑えながら長期的な利益につなげることができます。

この記事では、損切りの方法やメリット・デメリットなど、損切りする際に重要な情報をまとめました。株取引やギャンブルを始めたばかりという人は、ぜひ最後まで読んで今後の取引・プレイの参考にしてみてください。

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損切り（ロスカット）とは

損切りとは、損失計上の初期段階で取引またはプレイを終了し、大損を未然に防止するテクニックのことです。ギャンブルでは引き際を認識することで賭け過ぎを防止し、投資では価格下落を記録した直後に行うことで堅実に利益を積み上げることができます。

例えば、オンラインカジノで2時間遊んだ後、最終的な結果が100ドルのマイナスだったとします。「これからツキが来るから」といってそのままカジノを遊び続けると、知らず知らずのうちに損失が大きくなって取り返しのつかないことになることもあります。

損切り

代わりに、「100ドル負けたらその日は終わり」と決めておくことで、一回あたりの最大損失額を一定額に抑えることができ、予想外の出費を事前に防止することができます。損切りに最適なタイミングは後ほど説明しますが、基本的には遊ぶゲームと自身の経済状況に依存すると言えます。

損切りはギャンブル依存症予防としても有効で、「責任あるギャンブル」の実践には欠かせないテクニックとなります。投資の際にも有用で、FX取引を行っている人で知らない人はいないと言っていいでしょう。

株や仮想通貨取引の際は、アナリストや取引ツールにより損切りタイミングが示されることもあります。ギャンブルとは異なり、データに基づいた損切りスレッショルドを設定することで、より確実性の高い取引が可能となります。

損切りと対となるコンセプトとして、「塩漬け」というものもあります。こちらは株取引において損失に関係なく持ち株をキープする手法のことです。投資の際は有効な時もありますが、ギャンブルにおいて塩漬けは厳禁ですので、禁じ手として覚えておくと良いでしょう。

損切りの最適なタイミングとは

ギャンブルの場合、損切りに最適なタイミングは主観的な判断に基づくと言えるでしょう。ほとんどの場合、月の予算を上回るだけの損失を計上する前に損切りタイミングを設定することとなります。一ヶ月に使える予算が3万円の場合は、最大損失額を3万円として損切りすると、まかなえる以上の出費を抑えることができます。

チャート　下落

月に何度もオンカジで遊ぶという人は、さらに早い段階でロスカットを行うといいでしょう。例えば、毎週ごとに予算を設定したり、1回のプレイで使える上限額を設定したりするなどの方法が考えられます。

ポーカーなどの技量が問われるゲームでは、損切りして一度態勢を立て直すことで、なぜ負けているのかを冷静に分析することもできます。いずれにせよ、依存状態に陥るのを防ぐセーフネットとしても機能しますので、事前にしきい値を決めておき、確実にロスカットを実行することが重要です。

FXなどの株取引においては、投資商材の値動きに応じて損切りのタイミングを見分けることとなります。ギャンブルの場合と同様、自身の経済能力と照らし合わせてしきい値を設定する以外にも、保有資産ごとに売却ラインを設定することで、より効果的な取引が可能となります。

例えば、投資先事業の財政状況を把握することで、事業運営が不可能とみられる株価を計算で割り出すこともできます。持ち株と同種の株を比較し、価格の持ち直しが難しいとみられるラインを特定することも有効でしょう。しきい値を高すぎる値に設定してしまうと、価格上昇の機会を逃してしまうこともあるため、保有資産のボラティリティなどをしっかりと把握することが重要です。