株式会社メタプラネットは7日、追加で108.78ビットコイン(BTC)を購入し、同社のビットコイン保有量が639.503BTCに達したことを発表した。
今回の取引でのビットコイン1BTCあたりの平均購入価格は9,192,359円、購入総額は10億円に及ぶ。
これにより、同社のビットコインへの累計投資額は59億6500万円となり、通算の平均購入価格は9,326,856円/BTCとなった。
メタプラネット社のビットコイン戦略とその背景
メタプラネット社がビットコインを積極的に購入している背景には、同社の財務戦略の一環としての方針がある。
2024年4月から断続的にビットコインを購入し続けており、同年10月4日にはビットコインのプットオプションを売却し、約2億1,455万円相当のプレミアム収入を得たことを発表している。
このプット売り戦略は「ターゲット買い」と呼ばれ、満期時にビットコインの市場価格が一定の行使価格を下回った場合に、ビットコインを有利に購入する権利を得るというものだ。
メタプラネット社はビットコインの保有量を増やす戦略を掲げており、このプットオプション取引もその一環である。
さらに、同社のサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、8月に開催されたWebX2024カンファレンスにおいて、コアビジネスであるホテル事業が不振に陥っていることを受け、保有していたホテルを売却し、その資金をビットコイン購入に充てたことを明かしている。
メタプラネット社とは?
メタプラネット社は、東証スタンダード市場に上場している企業で、元々はホテル運営を中心とした事業を展開していたが、2024年から財務資産としてビットコインへの投資を進めている。
特に、仮想通貨を含む新しい分野への積極的な参入を進めており、既存のホテル事業からビットコイン購入へと大きく方針転換している。
ゲロヴィッチ氏の下で、同社はビットコイン保有を通じて資産運用を行う戦略を掲げている。
市場の反応と今後の見通し
メタプラネットがビットコインに対して積極的な投資を行っている中、同社の株価も一定の変動を見せている。
10月7日時点では前日比10.59%増の1,013円となっているものの、直近1ヶ月の推移では-2.79%の下落が見られる。
ビットコインへの追加投資がどのように株価や業績に影響を与えるか、今後の動向が注目されている。