分散型予測市場プラットホーム「ポリーマーケット」はこのほど、11月5日の大統領選挙における勝者を予測する市場で、トランプ氏(53%)がカマラ・ハリス氏(46%)を上回る結果を示している。

両候補は、暗号資産(仮想通貨)を支持する姿勢を見せており、Web3.0およびブロックチェーン業界から高い注目を集めている。

9月時点の予測市場では、ハリス氏が選挙に勝利すると予想するユーザーが増えていた。しかし大統領選が迫る10月に入り、再びトランプ氏に賭けるユーザーが増えている。

2000億円を超える市場に

「ポリーマーケット」とは、選挙などを含むさまざまなイベントの結果予測へ参加できる予測市場プラットホームだ。

特に最近は、米大統領選の勝者を予測する市場へ賭け金が集まっており、執筆時点で15億ドル(約2200億円)以上の資金が賭けられている。

今回の米大統領選挙は当初、トランプ氏とジョー・バイデン現大統領が主要候補として争っていた。しかしバイデン氏が7月、大統領選への再選を断念したため、現副大統領であるハリス氏が民主党候補として任命された。

その後ハリス氏は、女性初の大統領を目指す中で、若年層やマイノリティ層を中心に支持を集めている。

ニューヨーク・タイムズ紙における全国世論調査では、ハリス氏(49%)がトランプ氏(47%)をリードしていた。

イーロン・マスク氏が支持

このような状況下でトランプ氏が再度賭け金を集めている要因の1つとして、テスラやX(旧Twitter)を率いるイーロン・マスク氏によってもたらされたと考えられている。

同氏は先日、ペンシルバニア州バトラーで行われたトランプ氏の集会に姿を現し、「トランプ氏がアメリカで民主主義を守る唯一の大統領候補である。」と述べた。

また、賭け市場(ポリーマーケット)が示す数値は、実際のお金が絡むため世論調査よりも正確な数値であると述べ、トランプ氏が優勢であることを強調した。